私はオーストラリアでよく飲まれているレモンライム & ビターズが好きで、自宅でも作れるようにアンゴスチュラビターズ (Angostura Bitters) を買って常備しています。
でも何もレモンライム & ビターズにこだわらなくても、アンゴスチュラビターズは様々なカクテルやモクテル、料理などに広く使われているリキュールなので、せっかくなら色々試してみたいもの。
という事で、自宅でも簡単にできそうなレシピや有名なカクテルなどをいくつかピックアップしてみました!
アンゴスチュラビターズとは
レモンライム&ビターズの記事にも書いたのですが、レシピを紹介する前にアンゴスチュラビターズについて簡単に説明すると、アンゴスチュラビターズはハーブやスパイスなどが濃縮されているアルコール度44.7% のトリニダード・トバゴ産リキュールです。原液だと濃いので数滴垂らして使い、少量で存在感がある風味をもたらします。
もともとは1824年にジーゲルト医師が健胃強壮剤として考案したものでしたが、現在ではカクテルバーに必ず置いてあると言われてるほど広く使用されているビター系リキュールの元祖で、いちばん有名なのが上の写真のようなアロマティックビターズです。(同じメーカーからオレンジビターズ、ココアビターズなどもあります)
ではさっそく、次にそんなアンゴスチュラビターズを使ったカクテルやモクテル (ノンアルコールカクテル) を紹介します!
※ 飲み物の写真はイメージです
モクテル (ノンアルコール)
まずはモクテルのレシピから。アンゴスチュラビターズはアルコールではあるものの、使っても1杯につき数滴だけなのでノンアルコールのドリンクの材料としても親しまれています。
使うグラスはハイボールグラス (タンブラー) かコリンズグラス (トールグラス) が一般的です。
レモンライム & ビターズ
まずはやはり、オーストラリアでよく飲まれているレモンライム & ビターズ (Lemon, lime & bitters) でしょう。爽やかなシトラスにビターズの苦味がクセになります。
ロックシャンディ
ロックシャンディ (Rock Shandy) は南アフリカでよく飲まれているノンアルコールカクテルで、太陽の下で飲むのに最適な飲み物と言われています。
ジンジャービアやライムコーディアルを使うレシピもあります。
ガンナー
ガンナー (Gunner) は香港 (とインドの一部の地域) で人気のカクテルなんだそうです。
カクテルにしたければ、ウォッカを加えるのもありです。
チャップマン
チャップマン (Chapman) はナイジェリアでよく飲まれている飲み物で、ジャグに大量に作って取り分けるのが基本です。レストランによって色んなレシピがあるそうですが、アンゴスチュラビターズを数滴ではなくドバッと豪快に入れる人も。
レモンジュースやオレンジジュースなどを加えてもおいしいです。
簡単に出来るカクテル
カクテルと言うと、バーテンダーさんがシェイカーで作ってくれるような本格的なものを連想する人も多いかもしれませんが、本来カクテルは「混ぜる」という意味で2種類以上の材料が混ざれば立派なカクテルです。
という事で、ここでは気軽にすぐ試せそうなレシピを集めました。
アンゴスチュラビターズ入りハイボール
ウイスキーをソーダ水で割ったハイボール (Highball) にアンゴスチュラビターズを数滴入れてみてください。味に更に深みが出ます。他にも色々試してみても良いですね!
ピンクジン (ジン & ビターズ)
ピンクジン (Pink Gin) は様々なレシピが存在しますが、カクテルの元祖とも言われるピンクジンはジンとアンゴスチュラビターズだけのシンプルなもので、ジン & ビターズとも呼ばれます。
19世紀に船酔い治療として使われていたアンゴスチュラビターズを、イギリス海軍の将校たちが支給されたジンに混ぜて飲んだのが始まりです。アルコール度はかなり強めなので、お好みでソーダ水を足しても良いです。
ちなみにジンはドライジンを使う事も多いですが、もともとはプリマスジンです。
オールドファッション
19世期の半ばにアメリカで誕生したオールドファッション (Old Fashioned) は、ウイスキー (バーボン) をベースにしたカクテルです。このカクテルはケンタッキー州ルイビルのペンデニスクラブ (Pendennis Club) が考案したと言われていますが、実はそのクラブがオープンするもっと前から存在したようです。
クラシック・シャンパンカクテル
オールドファッションよりも古いと言われるクラシック・シャンパンカクテル (Classic Champagne Cocktail) は、時代を超越して今でも飲まれています。
本格的なカクテル
道具も必要ですし、これはプロにお任せした方が良いかな〜なんて思ってしまうオシャレなカクテルです。
マンハッタン
マンハッタン (Manhattan) は世界中で親しまれている真っ赤なショートカクテルで、マティーニがカクテルの王様ならマンハッタンはカクテルの女王と称されています。由来は諸説あるようですが、1876年の第19代アメリカ大統領選の時に、チャーチル首相の母親がニューヨークのマンハッタンクラブのパーティーで考案したという説がいちばん有力なようです。
このカクテルは、1959年公開の禁酒法時代を舞台にしたマリリン・モンロー主演映画『お熱いのがお好き (Some Like It Hot)』で一躍有名になりました。
その他
まだまだたくさんあるので、お気に入りが見つかると良いですね。アンゴスチュラビターズはラムやオレンジジュース、パイナップルなど幅広く相性が良いようです。
デザートや料理に
他にもアイスクリームにかけたりプリンに入れたり、またはマカロニチーズの隠し味にと様々な使い方ができます。
この間、フルーツポンチ隠し味に数滴垂らしてみたのですが、良いアクセントになってとてもおいしかったですよ!
詳しくはアンゴスチュラビターズのウェブサイトのレシピを参考にしても良いかと思います。
おわりに
すぐに活用できそうなレシピがたくさんですね!これで楽しみがまた増えます〜!