オーストラリアのスイーツと言えばパブロバやラミントン、アンザックビスケットなどが知られていますが、シリアルで作るお菓子もオーストラリアバージョンがあります。
というのも、アメリカに本社があるシリアルメーカーのケロッグ (Kellogg’s) が、オーストラリアの消費者に向けてシリアルで作るレシピを紹介し、定着したからだそうです。
今回はその中から特に有名な4種類を作ってみました。特にハニージョイズやチョコレートクラクルズは、前に記事にしたフェアリーブレッドと同じくらいオーストラリアでは子供の誕生日パーティの定番レシピなんだそうですよ。
レシピは主にケロッグのウェブサイトを参考にしました。
ハニージョイズ
ハニージョイズ (Honey Joys) は “コーンフレークカップケーキ” とも呼ばれる、子供の誕生日や学校のお祭りなどでも定番のお菓子なんだそう。
簡単ですが、オーブンで少し焼くのでキャラメライズされた表面がパリパリして、とってもおいしいんですよ。
このレシピはベーシックなコーンフレークを使います。
※ オーストラリアの1カップは250ml、1ティースプーン5ml、1テーブルスプーン20mlです。
今回は4分の1の分量で作ったので、単純に4で割ってコーンフレーク1カップ、バター 22g、砂糖 20ml、ハチミツ 4分の1テーブルスプーン (つまり1ティースプーン) になります。
使用した紙カップはいちばん小さいサイズで、4分の1の分量で8個分作れました。
① オーブンを150°Cに予熱する
② 鍋にバター、砂糖、ハチミツを入れて加熱しながら混ぜ、溶けたらコーンフレークも加えてよく混ぜる
③ スプーンですくった②を素早く紙のケースに盛る
④ 150°Cのオーブンで約10分間焼き、冷ましたら出来上がり
熱いうちはふにゃふにゃして頼りないですが、冷めるとカラメル状になったハチミツと砂糖が固まり、安定します。
次のレシピ3つのレシピは、ライスバブルス (Rice Bubbles) というシリアルを使います。
チョコレートクラクルズ
チョコレートクラクルズ (Chocolate Crackles) は “チョコレートバブルケーキ” とも呼ばれ、オーストラリアやニュージーランドで人気のあるレシピで、オーブンは使わないので、ハニージョイズよりも更に簡単です。
こちらも子供の誕生日パーティなどでよく出されるお菓子で、古くは1937年の『The Australian Women’s Weekly』12月号にレシピが掲載されていたそう。
このライスバブルスというシリアルを使って作ります。

固形ココナッツオイル (copha) は、スーパーマーケットのバターを売ってるコーナーに置いてあると思います。
① 大きなボウルにライスバブルス、アイシングシュガー、ココア、乾燥ココナッツを入れて混ぜる
② 鍋に固形ココナッツオイルを入れて弱火で溶かしたら、①の材料を混ぜる
③ よく混ぜた②をスプーンですくって紙カップに入れ、固まるまで冷蔵庫で冷やす
レーズンやチョコレートチップ、ミニマシュマロ、ピーナッツバターなどを入れてアレンジしてもおいしいと思います。
最初からライスバブルスにチョコレートの味がついているココポップ (Coco Pop) や、ホワイトチョコレートのバージョンを使っても良いですね。(写真はバラエティボックスの小分けになったタイプ)
ホワイトクリスマス
南半球オーストラリアのクリスマスは真夏なので雪は降りませんが、こちらはホワイトクリスマス (White Christmas) という名前がついているオーストラリアのデザートです。
ココナッツが入っているところが夏っぽいかもしれませんね。
① 固形ココナッツオイル以外の材料を全部混ぜる
ライスバブルス、乾燥ココナッツ、アイシングシュガー、パウダーミルク、乾燥フルーツを全部混ぜます。赤や緑のチェリーを細かく切って入れると、更にクリスマスっぽくなり彩りもきれいです。
② 固形ココナッツオイルを鍋に入れて、弱火で溶かす
③ 溶かしたココナッツオイルと①の材料を手早くよく混ぜる
④ コンテナなどの四角い入れ物に入れて、平に詰める
⑤ 冷蔵庫に固まるまで入れて、固まったら一口サイズに切る
お好みでグラスチェリーを飾ってください。
★アレンジ★
アーモンドのようなナッツを入れても良いですし、ココナッツオイルと粉砂糖ではなく溶かしたホワイトチョコレートで代用してもおいしいです。
ライスバブルス・トリーツ
こちらはオーストラリアというよりもアメリカでよく食べられている一般的なデザートで、オーストラリアではライスバブルス・トリーツ (Rice Bubbles Treats) などと呼ばれますが、Rice Krispies Squares、Rice Krispies Treats など呼び方が違います。これは、オーストラリアの “Rice Bubbles” は、アメリカだと “Rice Krispie” という商品名になるからです。
100s & 1000s というカラフル砂糖つぶを散らすとがちょっとオーストラリア風になるかもです。ちなみに、上の写真はチョコレートバージョンです。
オーストラリアのスーパーマーケットで売られている LCMs という甘いシリアルバーは、このライスバブルストリートです。
今回はたまたま家にあったクリスマスバージョンのマシュマロを使用しました。
① バターを鍋に入れて弱火で溶かす
② マシュマロを加えて完全に溶けるまでかき混ぜたら火から下ろす
③ ライスバブルスを加えてよく混ぜる
カラフルなミニチョコレートなどを混ぜる場合はここで一緒に入れてください。
④ 四角い入れ物に詰める
入れ物の側面にバターかクッキングスプレー (オイル) を塗っておくと取りやすくなります。上にトッピングする時はここで。
ちなみにこれ、豆腐が入っていた入れ物を再利用してます
⑤ 冷やして固まったら、一口サイズに切って出来上がり
おわりに
オーストラリアのスイーツは基本的に甘いですが、これらもやっぱりとても甘いので、砂糖の量を調整しても良いかもしれません。
とにかく簡単に出来るのでお手軽ですし、子供さんと一緒に作っても楽しいでしょうね。