少し前にアンザックデーは終わりましたが、今日はアンザックビスケット (Anzac Biscuit) を焼いてみました。
オーストラリアではスーパーマーケットで手軽に買えて人気のおみやげのひとつでもあるアンザックビスケットですが、実はとても簡単に作れてしまうんです。
冷蔵庫で寝かせる必要ないので、あっという間に出来るし、卵を使用しないので保存が効いて栄養も満点。
常備しておいたり、ブッシュウォーキングやお出掛けの際のおやつとしても重宝しそうですね!
アンザックビスケットの由来
アンザックというのは Australian and New Zealand Army Corps の略称で、第一次世界大戦で編成されたオーストラリア・ニュージーランド軍団の事です。
アンザックビスケットは、海の向こうで戦う夫や息子を思う女性たちによって作られたビスケットで、戦時下で卵がなかなか手に入らなかった為、代わりの繋ぎとしてゴールデンシロップや糖蜜 (Treacle) を使用したのが始まりです。
ビスケットは湿気ないようにビリーティーの空き缶などに詰められ、船で2カ月かけて兵士達のもとへ届けられていたそうで、また、様々な女性団体が祭典やイベントなどで販売して募金を集める目的でも作られていました。
アンザックビスケットという名前で呼ばれるようになったのは、1915年4月25日にアンザック軍がトルコのガリポリ半島へ上陸した後からで、それ以前は 「Surprise Biscuits」 「Crispies」「Red Cross Biscuits」「Soldiers’ Biscuits」など、色んな呼ばれ方があったようです。
→ かつて日本人は外に出ない方が良いと言われいたアンザックデー
アンザックビスケットの作り方
まあ、そんな話はさておき、要するにアンザックビスケットとはオートミールやココナッツがたっぷり入った栄養満点で簡単に作れるビスケットです。
オーストラリアのお菓子ってカップでドバーッと適当に量るレシピが多いのですが、このアンザックビスケットもそんな感じ。
色々調べてみると、材料は同じでも分量はレシピによって様々でした。
クッキーのレシピ記事 でも書いたのですが、お菓子ってちょっと分量が変わったくらいで味が大きく変わったりしないので、結局好みの問題です。
なので、迷いましたが分量は大雑把に書いておきます。とは言っても「はっきり分量を書いてよ!」という人もいるでしょうから、私の作った分量も一応載せておきますね。
アンザックビスケットの材料 (約15枚)
ロールドオーツ … 1カップ
砂糖 (もしくは黒砂糖) … 半カップ 〜 1カップ
乾燥ココナッツ … 半カップ 〜 1カップ
ゴールデンシロップ (ハチミツで代用可) … 1tbs 〜 2tbs
小麦粉 … 4分の3カップ 〜 1カップ
無塩バター (普通のバター可) … 2tbs 〜 125g
重曹 … 2分の1tsp 〜 1tsp
熱湯 … 2tbs
※ tsp = ティースプーン (小さじ1程度)・tbs = テーブルスプーン (大さじ1程度)
ロールドオーツ (Rolled Oats)
食物繊維やミネラルが豊富なロールドオーツは、オーツ麦から作られる平らに引き伸ばされたオートミール。私は1カップ使用しました。
砂糖
普通の白砂糖の他に黒砂糖 (Brown Sugar) を使っているレシピも。私は量を控えめに半カップ使用。
乾燥ココナッツ (Dessicated Coconut)
ココナッツを細かく刻んだデシケイテッドココナッツと呼ばれる乾燥ココナッツ。1カップ使用。
ゴールデンシロップ (Golden Syrup)
イギリス発祥のゴールデンシロップは、サトウキビから作られる独特のコクのあるシロップで、ハチミツでも代用出来ます。2tsp 使用。
小麦粉 (Plain Flour)
日本でいう中力粉で、私は1カップ使用。
無塩バター (Unsalted Butter)
無塩バターを使うレシピも多かったのですが、有塩バターでも全然大丈夫です。私は125g たっぷり入れました。
重曹 (Bicarbonate of Soda)
重曹、いわゆるベーキングソーダというやつですね。1tsp を 熱湯2tbs に溶かしました。
作り方
① オーブンを180度に温めておく
② ボウルにオーツ、小麦粉、砂糖、ココナッツを入れて混ぜ合わせる
③ バターとゴールデンシロップを小鍋に入れて溶かしたら、重曹を熱湯に溶かして加える
④ 3を2のボウルに加えて混ぜる
匂いがもうアンザックビスケット
⑤ 4のタネを丸めて、オーブントレイに乗せて焼く
ここで注意。多くのレシピはクルミくらいのサイズ丸めて焼くとなっていて、焼くうちに平たくなるはずなのですが、分量のせいなのか?私のビスケットは全然平ぺったくならないので、焼いてる途中で自らつぶして平たくしました(T . T)
アンザックビスケットと言えば、平たいビスケットですもんね。初めから平たくして焼いている人もいたので、その方が安全かも知れません。
⑥ 15分〜20分焼いたら冷ます
こんがり焼けたら出来上がり!サクサク感が欲しい場合は十分に焼いてください。焼きたては柔らかくてボロボロ崩れそうですが、冷めるとしっかりかたくなります。
完成!
形がちょっといびつなのもご愛嬌。サクサクおいしいので食べ過ぎには注意です!(笑)
おわりに
慣れればレシピを見なくても簡単に作れてしまうアンザックビスケット。なぜ今まで私のお菓子レシピリストに入ってなかったのか、不思議なくらいです。
買うのも良いですが、作った方が絶対においしいと実感したので、ぜひ作ってみてください。
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